<入院3日目>手術当日
手術室まで
前日の晩はあまり寝れなかった。当日朝一番の手術だからかもしれない。 早朝になって、エコノミー症候群対策で、かなりきつい靴下を履くようにいわれた。 そして、そのまま自分の足で手術室前まで歩いていった。
手術室につくと、医者から名前確認と「今日はなんの手術をするか教えてください」と聞かれた。 え、俺に聞くの?と思ったが事故対策なのだと思う。
その後、様々な機器を取り付けられた。心電装置から早いピッピッピッっという拍子の音が聞こえた。 心拍数が高いようだ。
「そんなに緊張しなくていいのよw」
と、優しく声をかけてくれるおばちゃん看護師。 ありがとうございます。と答えたと思うが内心は
無理です\(^o^)/
という感じだった。
手術難易度は低いと聞いていたので、それほど心配してなかったが、 いざそれっぽい医療機器を見るとやっぱり緊張するもんだ。
まあ、お医者様たちはもっと緊張しているんだろうけど。
機器、人、器具などを声掛けしながら色々チェックし(その辺はしっかりしてて安心する)、大きなバスタオルを腰にかけられた。 最後の着衣であるズボンを剥がれる。若い人女性看護師もいたけど、緊張しているので恥ずかしがる余裕がなかった。 (そういう趣味もないけどな!)
現職のITエンジニアでは、このような重要な作業のときはコピーやバックアップをとり、 万が一失敗したのときは切り戻しできるようにするのだが、人間相手のお医者様方ははそれができないんだから大変だなぁ・・・と余計なお世話なことを考えながら手術開始を待つ。
酸素マスクをつけられる。 だんだん意識がなくなってくる方が怖いとおもったので、思い切って目を閉じて寝ようとした。最期の抵抗というやつやで。 シューッという音とともに、ゴムのような臭い匂いがしたところまで覚えている。
次に目がさめたときは 手術が終わっていた 。
本当にすごい体験。時間ごと凍結されたような感じだ。 まあ、目がさめたとはいえ、実際は意識朦朧(いしきもうろう)としているけど。
ちなみに まったく痛みはない !はじめ、あまりの無痛さにあれもしかして中止になった?と思った。 だが現実には 3時間以上過ぎいた 。首の副神経がおもったより側頸嚢胞に絡みついていて、予定より1時間遅くなったそうだ。
心配してきていた親父に「おそかったね」と言われたけども、自分の中では一瞬の出来事である。
何もすることがないので寝る。
リハビリ
夕方に目が覚めた。まだ麻酔が残ってるようで非常に不愉快な香りし、吐き気がする。 というか、今回の入院でつらいときだった。
医者「調子はどう?」
わたし「ちょっと気持ち悪いです。」
医者「まだ麻酔残ってるのかもね。」
そういえば気づいたことがある。尿カテーテルがない!ってかいつの間にかおむつしている!
わたし「あの、尿カテーテルは・・・?」
医者「つけてないよwww すごく嫌がってたからwww」
なぜかテンションの高い、お医者様だったけども吐き気のせいで愛想笑いができなかった。
尿カテーテルの激痛を覚悟してたので、ちょっと感謝。手術成功と併せて生まれて何回か目に神様感謝した。 (普段、神様へ信仰しないくせに、人間とは身勝手なものだ・・・)
医者「歩く練習しようか そろそろトイレいきたいでしょ」
正直、尿意はまったくなかったが、あとで行きたくなるかもしれなし、おむつへ排尿するのは抵抗があったのでいくことにした。
いざ立ってみると、ドレーンや点滴などいろいろな管が体から生えている ので立ち上がるのに一苦労する。 やっとの思いで立ち上がったその瞬間、視界がブラックアウトしていく。(ポケモンのレッドが戦闘に負けた感じはこんな感じかもしれない)
ずっと横になっていたので、立ち上がったことによってぐっと血圧が下がったことによる貧血だそうだ。 ってその説明いらないから起こして〜
もう一度挑戦する。
次はうまく立ち上がれた。以降、ふらつくことは2回ほどあったが、その後は案外平気だった。
痛み
流石に切り傷なので、麻酔が溶けたあとは無痛ってことはないが、四六時中ズキズキするわけでもなく、じっとしていれば無痛だった。 点滴の針のほうがチククして気になる。
というわけで、この手術に関しては痛みに心配する必要はまあないと思う。(尿カテーテルもなかったし笑)
強いて言えば腰がとても痛い! 体勢を変えられないので腰がとても痛くなる! 腰痛の人注意!
参考
結構、汗でびっしょり蒸れるので乾いたタオルはたくさんあったほうがいい。 自分も事前にきいていて用意していたが、本当によかった。 (拭いてくれるのは看護師さんだけどね)
この日はもう寝ることしかできない。