側頸嚢胞に当選した人の日記

20代半ばで発症率1/10万といわれる側頸嚢胞(そくけいのうほう)を患い、治療するまでの記録。医療従事者ではなく患者としての記録です。

<診断>側頸嚢胞ってなんやねん

 側頸嚢胞とは

発覚~入院~手術~退院までの日記とその間にお医者様から聞いたことをまとめます。 ※このサイトは私個人の患者の記録です。医師の監修がある訳ではないので参考程度としてください。

どうなるん?(症状)

首の側面に袋状のものができ鏡で自分の顔を見ると明らかに膨らんでいるのがわかります。 そこに液体(血、膿などいろいろ)が溜まっていき膨らむ病気です。

大きさはピンポン玉以上、テニスボール以下といったところでしょうか。 少なくともコブは目視できます。まさに、こぶとりじいさんという状態です。

見た目は痛々しいですが全く痛くありません!

なんで膨らむん?

お母さんのお腹の中でのこと。 まだ人の形状すらしていない段階の頃、通常は成長していき頭と体をつなぐ首になる部分にがあるそう。 (この段階ではどちらかと言えば裂け目でしょうか)

この部分を繋いでいる(鰓裂<さいれつ>っていうらしい)は通常は成長とともに退化して消滅するそうですが 何かのはずみ消滅せずに残ってしまい生まれてしまいます。 そして、数十年が経ったきょうびにそのが膨らんでしまった、それが側頸嚢胞です。

ちなみに、このが消滅しないこと自体はまれにあるそうで、 側頸嚢胞になる恐れがある(=が首に残っている)状態にあるけども死ぬまで膨らまないという人も結構いるのだそうです。

側頸嚢胞が1/100000という比較的レアな発症確率になっているのは この膨らまない人が多い中膨らんだということでしょう。 宝くじで言う組違い賞の確率と同じくらい珍しいのです!(うれしくねー)

40代のベテラン医者いわく 「自分が手術したのもこれまで3人くらい。あなたで4人目だったかな。」 とおっしゃってました。珍しいということはお分かりいただけたかと思います。

なんで袋は退化・消滅せんかったん?

医者いわく不明点も多くてまだよくわかってないのだそうです。 ただ、前述したとおり先天的であり誰にでもおき得るそうです。

つまり遺伝は関係ないそうです

患者さんは20〜30代が多いらしいです。 確かに、Googleなどで検索してみたらわかりますがに若い人が多いように見えます。

なんで袋が膨らんだん?

これもまだよくわかってないのだそう。 わかっていないというよりも要因が色々ありすぎて特定が難しいようです。 外傷による内出血、ストレス、とかいろいろ可能性があるのだそうです。

どないして治すん?

膨らんだ袋を 切り落とし ます。 首にメスをいれるので全身麻酔です。

余談ですが、注射器で液体を抜くという治療法もあります。 感染のリスクが有る上に すぐ膨らみます。 つまり、この注射器で液体を抜く治療法は完治しない治療法で、完治するためには上記のメスで切り落とすしかないです。 ※私も手術まで数ヶ月待ちと時間があり、その間に首が張って痛かったので2回ほど抜いてもらいました。

たいしたことない

この病気は全身麻酔とか手術は大げさですが「完治」できるうえに「たいしたことない」と思っていいです。 たいしたことないって言うと、毎日全身全霊で手術しているお医者さまに怒られそうですが、 ここで言いたいのは必要以上に構える必要がないということです。

で、このブログは何やねん

このブログを執筆した動機は情報の共有です。 発覚~入院~手術~退院までの 殴り書きした日記 をまとめています。 (殴り書きな故に少し読みにくい記事があるかもしれませんがご愛嬌)

というのも、私がこの病名を申告されたときは正直動揺しました。

「おいおい、ヤバそうな病名やんけ!ってかきいたことねーよ!!」

つまり、 めちゃめちゃ不安 でした。

そのような中、Googleなどで検索してみると、同じ病気の方の入院の日記的やブログが多々みつかりました。 不思議なもので先人たちの記録を読んでいると、すこしだけ安心したのです。

よって。私も体験記を発信しようと思った次第です。